「どの形式で保存すればいいですか?」
これ、現場では本当によく聞かれます。
保存形式を間違えると、
- 相手が開けない
- 図形が崩れる
- データが欠落する
といったトラブルになります。
この記事では、AutoCAD の保存形式を
目的別にわかりやすく整理します。
👉 AutoCADがなくてもDWG・DXFを閲覧できるDWG TrueViewの使い方を紹介しています。
DWG TrueView記事へ
まず結論:社内と社外で分ける
最初に答えを言います。
- 社内利用 → DWG
- 社外共有 → DXF(2007形式推奨)
迷ったらこれでOKです。
👉 DWGとDXFの違いをこちらの記事で解説しています。
DWGとDXFとの違いの記事へ
DWG形式を選ぶべきケース
DWGはAutoCADのネイティブ形式です。
向いている用途
- 社内での設計作業
- データを正確に保持したい
- 3Dや特殊機能を使っている
メリット
- データ保持精度が高い
- 表示崩れが少ない
- 機能制限が少ない
デメリット
- 他CADで開けない場合がある
基本的に「内部運用はDWG」で問題ありません。
👉 DWについて詳しく整理しています。
DWGの記事へ
DXF形式を選ぶべきケース
DXFは交換用フォーマットです。
向いている用途
- 他社への図面提供
- 異なるCADソフト間の受け渡し
- 加工業者へのデータ送付
注意点
DXFはバージョン互換の影響を強く受けます。
保存形式を指定しないと、
相手が開けないケースが頻発します。
→ バージョン確認方法はこちら
(DXFバージョン確認記事へ内部リンク)
👉 DXFについて詳しく紹介しています。
DXFの記事へ
なぜ「2007形式」が無難なのか?
実務では「2007形式」が事実上の共通言語です。
理由はシンプル。
- 古い環境でも読める
- 新しすぎない
- 互換トラブルが少ない
特別な理由がなければ
DXFは「2007形式」で保存しておくのが安全です。
保存形式の選び方【早見表】
| 目的 | 推奨形式 |
|---|---|
| 社内設計 | DWG(最新) |
| 外部共有 | DXF(2007形式) |
| 加工機用データ | DXF(相手指定) |
| 古いCADとの互換 | 2007以前形式 |
よくある失敗例
- 最新形式のまま送ってしまう
- 形式指定をせずに納品する
- DXFとDWGを混同する
保存形式は「相手環境基準」で考えるのが鉄則です。
実務で迷わない判断基準
- 相手はAutoCADか?
- バージョンはいくつか?
- 指定形式はあるか?
この3つを確認するだけで、
ほぼトラブルは防げます。
よくある質問(FAQ)
Q1. DWGとDXFはどちらが安全ですか?
社内利用ならDWGの方が安全です。
DWGは AutoCAD のネイティブ形式のため、
データ欠落や崩れが起きにくいという特徴があります。
DXFは交換用フォーマットなので、互換性の影響を受けやすい点に注意が必要です。
Q2. DXFはどのバージョンで保存するのが正解ですか?
特別な指定がなければ「2007形式」が無難です。
古い環境でも読み込めるため、実務では事実上の標準になっています。
相手の環境が不明な場合は、必ずバージョンを確認しましょう。
Q3. 最新形式で保存してはいけませんか?
社内利用であれば問題ありません。
ただし外部共有の場合、
相手が古い環境だと開けない可能性があります。
「自分の最新」ではなく「相手の環境基準」で判断するのが鉄則です。
Q4. Jw_cadに渡す場合はどの形式?
Jw_cad へ渡す場合は、
R12形式(AC1009)で保存するのが安全です。
新しい形式では読み込めないことがあります。
Q5. 加工業者へ送る場合は?
レーザー加工機やCAMソフトは、
特定バージョンのDXFのみ対応していることがあります。
必ず「対応バージョン」を事前確認してください。
勝手に最新形式で送るのはNGです。
Q6. 保存形式でトラブルを防ぐコツは?
・納品前に形式を明示する
・社内ルールを決めておく
・2007形式を基準にする
この3つでほとんどのトラブルは防げます。
まとめ
保存形式は目的で選ぶ。
- 内部運用 → DWG
- 外部共有 → DXF(2007形式)
そして必ず「相手の環境」を基準にする。
保存形式のミスは、
事前確認だけで防げます。


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