KiCadでPCBレイアウトを作成する際、配線を別のレイヤーへ切り替えるために ビア(Via) を使用します。
ビアは多層基板設計では欠かせない要素で、適切に使うことでPCB配線を効率よく行うことができます。
この記事では KiCadでのビアの基本操作と使い方、設計のコツを解説します。
ビア(Via)とは
ビア(Via)は、プリント基板の異なる層を電気的に接続するための導通穴です。
PCB設計では
- 表面レイヤー
- 裏面レイヤー
などの異なる層を接続するために使用されます。
ビアを使うことで、配線が交差しないように設計することができます。
KiCadでビアを追加する方法
配線中にビアを追加する
KiCadでは配線中にビアを追加することができます。
手順
- PCBエディターを開く
- 配線を開始(Xキー)
- ビアを追加する位置で Vキー を押す
- レイヤーが切り替わる
これで別のレイヤーに配線を続けることができます。
ビアを単体で配置する
ビアは単体で配置することもできます。
手順
- PCBエディターを開く
- 右クリックメニューを開く
- ビア追加(Add Via) を選択
これで任意の位置にビアを配置できます。
ビアのサイズ設定
KiCadではビアのサイズを設定することができます。
設定できる項目
- ビア径(Via Diameter)
- ドリル径(Drill Size)
通常は Design Rules で設定します。
ビアサイズの目安
一般的なPCB設計では次のサイズがよく使われます。
例
- ビア径:0.6 mm
- ドリル径:0.3 mm
基板メーカーの仕様に合わせて設定することが重要です。
ビアを使うときのコツ
ビアを使いすぎない
ビアが多すぎると
- 製造コスト増加
- ノイズ増加
- 配線品質低下
の原因になります。
必要な場所だけに使用しましょう。
電源ラインには注意
電源ラインにビアを使う場合は
- ビアを複数配置する
- 太い配線を使う
などの対策を行うことが重要です。
GNDビアを活用する
PCB設計では GNDビア を配置することでノイズ対策ができます。
例
- グランドプレーン接続
- EMI対策
KiCadビアのよくあるトラブル
ビアサイズが小さすぎる
ビアのドリル径が小さいと、基板メーカーで製造できない場合があります。
製造仕様を確認して設定しましょう。
レイヤー設定ミス
ビアを配置してもレイヤーが切り替わらない場合は
- レイヤー設定
- 配線設定
を確認してください。
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まとめ
KiCadでPCBレイアウトを行う際、ビア(Via)はレイヤー間の配線を接続する重要な要素です。
KiCadでは配線中に Vキー を押すことでビアを追加し、レイヤーを切り替えることができます。
ビアを使用する際は、次のポイントを意識するとPCB設計がしやすくなります。
- 必要以上にビアを使わない
- 電源ラインでは複数のビアを使う
- 基板メーカーの仕様に合わせてビアサイズを設定する
KiCadでのビアの使い方を理解することで、PCBレイアウトをより効率的に行うことができます。


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