プリント基板設計を始めてみたいけれど、どのソフトを使えばいいのか迷っている——そんな方におすすめなのが「KiCad」です。無料で使えるオープンソースのCADとして、世界中のエンジニアやメイカーに支持されているKiCadは、個人製作から企業レベルの試作まで対応できる高機能な設計ツールです。
『KiCadではじめる「プリント基板」製作』は、このKiCadを初めて使う人でもスムーズに理解できるよう、基本操作から基板発注までの流れを丁寧に解説しています。専門用語の壁にぶつかることなく、実際の設計手順を一歩ずつ学べる内容なので、「自分で回路を作ってみたい」「電子工作を次のステップへ進めたい」と思っている方にぴったりの一冊です。
ソフトの使い方だけでなく、設計の考え方や注意点も実例を交えて学べるため、読後にはKiCadで自分のアイデアを形にする力が身につくでしょう。
書籍の概要
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難易度: 初心者〜中級者向け(電子工作経験が少しある方でも安心して学べます)
おすすめ度: 実践的な設計手順を学びたい方に非常におすすめ
価格(参考): 4,920円(税込)
この書籍は、KiCadを使ったプリント基板設計を基礎から実践まで学べる、まさに“ステップアップ型”のガイドブックです。KiCadの基本操作から、部品ライブラリの管理、回路図作成、基板発注のプロセスまでを一貫して解説しています。初心者でも理解しやすい構成で、初めての基板設計に挑戦する方にも最適です。
KiCadとは?
KiCadは、EAGLEと同様に無料で使えるオープンソースの基板設計ソフトです。世界中のエンジニアやメイカーに支持されており、商用利用にも対応しているのが大きな魅力。開発コミュニティが非常に活発で、機能のアップデートや改善が定期的に行われています。そのため、個人の趣味制作から企業の試作開発まで、幅広い用途に対応しています。
この書籍では、EAGLEなど他のCADソフトを使った経験がある方にもわかりやすいよう、ソフト間の違いや乗り換え時の注意点も紹介しています。実際の画面を見ながら手順を追えるため、操作の流れを直感的に理解できる構成になっています。
学べる内容
本書は、KiCadの基本操作から実際の基板発注までを体系的に学べる内容です。各章では、導入から部品ライブラリの設定、配線、設計ルールチェック(DRC)、ガーバーデータの出力までを段階的に学習できます。さらに、実際の基板設計で役立つノウハウも随所に盛り込まれています。
- 部品ライブラリ管理のポイント:効率的な設計のための部品登録と管理方法。
- 回路図設計のコツ:ミスを防ぐための配線テクニック。
- レイアウト設計の実践:電源ラインや信号線の取り回しの基本。
- ガーバーデータの作成:実際に基板発注できる状態まで仕上げる手順。
本の構成
- 第1章 KiCadの基本的な使い方
- 第2章 おすすめの基板製作の流れ
- 第3章 回路図の作り方
- 第4章 パーツリストについて
- 第5章 パターン図の作成方法
- 第6章 実際の基板発注手順
付録A オートルータの準備方法
付録B 理解を深めるための参考書籍
読後に得られること
実際の設計手順に沿って解説されているため、KiCadの操作に慣れながら基板設計の流れやコツを自然と身につけることができます。章ごとにステップアップ形式で進むため、初めての人でも無理なく理解できる内容です。
また、図解やスクリーンショットも多く掲載されており、視覚的に理解しやすい点も特徴です。専門用語の解説も丁寧なので、電気回路やCADの基礎知識が浅い方でも安心して読み進められます。
KiCadを使って「自分の基板を設計してみたい」と思っている方や、すでに設計経験がありスキルアップを目指す方にもおすすめの一冊です。読後には、単なる操作方法だけでなく、実際に試作や製品化を目指すための実践力が身につくことでしょう。
まとめ
『KiCadではじめる「プリント基板」製作』は、KiCadを基礎から実践までしっかり身につけたい人にぴったりの入門書です。無料ながらも高機能なKiCadを使いこなすためのノウハウが詰まっており、設計の考え方や注意点、そして発注までの流れを通して“実際に動く基板を作る”ためのスキルを育ててくれます。
本書を読み終えるころには、単に操作を覚えるだけでなく、自分で考えて設計できる力が自然と身についているはずです。電子工作を趣味として楽しみたい方はもちろん、仕事で基板設計を始めたい方にも心強い味方となるでしょう。
KiCadの世界を一歩ずつ学びながら、あなたのアイデアを“形”にしてみませんか?
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