フリーのネットリスト比較ソフト『Diffrencer』を使ってみました。
レイアウト設計CAD環境で業務をしているのにネット比較のフリーソフトを探すという事は、有料システムが持っているネット比較機能に物足りなさを感じているのか?又は業務で導入されているシステム内に該当機能が無いのでお金がかからない無料ソフトを探しているのか?の2択かなと予想します。
予想が外れていたら、ごめんなさい。
本記事で紹介している『Diffrencer』は異なるCADフォーマットのネットリストの比較は出来ませんし、行が違うけれど同じ文字列は差分として処理をします。
あくまでも同じCADの同じネットリストフォーマット同士を比較してくれるという点に注目して、無料ソフトとは思えない比較結果の見やすさと差分箇所の判りやすさを、本記事でおすすめする基準としています。
『Diffrencer』を良いと思った点は、通常のフリーのテキスト比較ソフトだと、行がズレると同じ文字列でも全て差分として結果表示されるのが当たり前なのですが、行のズレはエラーとしてカウントされない点。
又、左端に差分個所をカラーバーで表示してくれる領域があり、ネットリストのどのあたりで差分があるのかが一目でわかる点です。
使用例
① 設計途中での 回路変更による 修正前ネットリスト 修正後ネットリスト の比較
② 基板の改版時 前回作成のネットリストと 変更回路図ネットリストとの比較
③ 回路図からのネットリストと 基板CADからのネットリスト との比較引用元:ネットリスト 比較
ダウンロードの仕方
マスキシステム(有)様のサイトからダウンロード出来ます。ダウンロードの際に個人情報の登録はありません。
『diffrencer ダウンロード』をクリックします。
ベクターさん(リンク先がベクターさんになっています。初めてリンク先を開いた時はびっくりしました。)のダウンロードページが表示されますので、緑のダウンロードをクリックします。
再度ダウンロードを促す小さなウインドウが開きますので、ダウンロードをクリックします。
これで自分のPCにダウンロードされました。
ダウンロードした圧縮ファイルを任意のフォルダに解凍して、使用準備も完了です。
『Diffrencer』ですが、インストール不要です。
実行ファイルをダブルクリックすると起動します。
Diffrencerの使い方
起動した画面です。
比較したいファイルの1つを、ここにファイルをドラッグしてください。と書いてある①の領域にドラッグしてください。補足ですが、②の領域にドラッグしても同じ結果になります。
1つ目のネットリストが表示されました。
2つ目のネットリストです。ここにファイルをドラッグしてください。と書いてある①の領域にドラッグしてください。補足ですが、③の領域にドラッグしても同じ結果になります。
ドラッグすると瞬時に、比較結果を色付け表示と文字を交えて表示してくれます。
④の領域の縦一杯を100%として、どのあたりに差分があるか?を可視化されるので、行数の多いネットリストでも探しやすいと思う。
どう違うのかを更に探りたい場合は、表示メニュの『元データの表示』を選択することで画面を切り替える事が簡単に出来ます。
私は、表示メニューの『元データの表示』と『比較結果の表示』を活用しています。
余談ですが、比較結果の表示画面がフリーのファイル比較ソフト『WinMerge』ライクですね。
『Diffrencer』は差分行が全て同色ですが、『WinMerge』は差分行と差分テキストを色の濃淡で表示してくれます。
差分の表示の仕方は、『WinMerge』の方が親切な表示の仕方なのかなと思います。
まとめ
フリーのネットリスト比較ツール『Diffrencer』は、ベクターさんでダウンロードできます。
ベクターのダウンロードページはこちらから
ダウンロードしたファイルを解凍し、インストール無しでダブルクリックで起動出来るので、PCのレジストリを汚しません。
比較元ファイルと比較先ファイルの2ファイルをドラッグして読み込むこと比較結果を色付け表示と文字を交えて表示してくれます。
同じフォーマットのネットリスト比較ツールで、異なるフォーマットのネットリストには対応していません。
ネットリストに限らずに、テキストファイルの比較にも使えると思います。
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