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リジッドフレックス基板とは?FPCとの違いと用途を解説【2026年版】

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硬さと柔軟さを、一枚にリジッドフレックス基板 基板設計の基礎
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電子機器の小型化・高密度化が進む中で、 リジッドフレックス基板(Rigid-Flex PCB) の採用が急速に広がっています。

「FPCとの違いは?」 「どんな機器に使われているの?」

この記事では、リジッドフレックス基板の仕組みから用途、FPCとの違いまでをわかりやすく解説します。

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1. リジッドフレックス基板とは

リジッドフレックス基板とは、 硬い基板(リジッド)と柔らかい基板(フレックス=FPC)を一体化した複合基板 のことです。

  • リジッド部分:電子部品を高密度に実装する「固定」領域
  • フレックス部分:折り曲げて配線できる「可動」領域

この2つを一枚の基板として構成することで、 省スペース化・軽量化・高信頼性 を同時に実現できます。

📌 あわせて読みたい(基礎知識系)

  • 基板の種類まとめ|FPC・リジッド・リジッドフレックスの違い

2. IPC規格での分類(専門性強化ポイント)

リジッドフレックス基板は、国際規格 IPC-2223 において Type 4(Rigid-Flex) に分類されます。

  • Type 1〜3:FPC(フレキシブル基板)
  • Type 4:リジッドフレックス基板
  • Type 5:多層フレキ

技術資料やメーカー仕様書を読む際に役立つ知識です。

3. FPCとの違い

リジッドフレックス基板は「FPCの上位互換」ではなく、 用途と役割が異なる別の基板 です。

● 比較表

項目FPCリジッドフレックス基板
構造柔軟なポリイミド基材のみリジッド+フレックスの複合構造
曲げ性非常に高い部分的に曲げ可能
実装密度中〜高高密度実装に最適
耐久性やや低い高信頼性(接続部が少ない)
主な用途スマートウォッチ、カメラ車載、医療、折りたたみ端末

関連:FPCとは?仕組み・用途・メリットをわかりやすく解説

4. 曲げ半径(ベンドラディアス)の目安

信頼性設計で最も重要なポイントです。

基板種類静的曲げ動的曲げ
FPC板厚の6倍板厚の10〜20倍
リジッドフレックス(フレキ部)フレキ厚の12〜24倍基本的に動的曲げは非推奨

※古河電工・NOKの技術資料と整合

5. リジッドフレックス基板が採用される理由

① 接続信頼性が高い

ケーブルやコネクタを減らせるため、 断線・接触不良のリスクが大幅に低減

② 省スペース化

筐体内の配線を最短距離で結べるため、 スマホ・カメラ・医療機器の小型化に必須

③ 軽量化

部品点数が減るため、 ドローンやウェアラブル機器で有利

④ 耐振動性

車載・航空機など、 振動が多い環境での信頼性が高い

6. 主な用途例

● スマートフォン(折りたたみ構造)

ヒンジ部分にFPC、基板部分にリジッドを配置することで、 薄型化と耐久性を両立

● 車載カメラモジュール

高温・振動環境でも安定動作が必要なため、 リジッドフレックスが標準採用に近い。

● 医療用内視鏡・診断装置

細い筐体の中で高密度実装が必要。

● ドローン・航空電子機器

軽量化と耐振動性が重要。

● AIサーバーの高密度接続部

高速信号伝送と高信頼性が求められる領域で採用が増加。

関連:AIサーバー向け40〜60層基板の需要爆増|多層化が止まらない理由

7. 高周波対応材料(Low‑Dk/Df)との組み合わせが増加

AIサーバー・5G/6G通信では、 信号損失を抑えるために Low‑Dk/Df材料 が必須。

  • Panasonic:Megtronシリーズ
  • Shengyi:S1000H、S7439
  • Rogers:ROシリーズ

リジッドフレックスでも、 リジッド部にこれらの材料を採用するケースが増えています。

関連:低誘電率材料(Low‑Dk/Df)がAIサーバーで重要視される理由

8. 主要メーカーと技術動向(2026年)

● 日本

  • 日本メクトロン:車載カメラ向けリジッドフレックスを強化
  • NOK:薄型FPC+リジッドの複合構造でスマホ向け拡大

● 台湾

  • Flexium:Apple向け折りたたみ端末用R-Flexを量産
  • Career:スマホ向けで高シェア

● 中国

  • Shengyi:政府支援で月産能力を増強
  • Kinwong:通信機器向けでシェア拡大中

9. 今後の展望(2026〜2028)

① 折りたたみ端末の普及で需要増

ヒンジ構造にリジッドフレックスは不可欠。

② AIサーバー・車載で高信頼性基板の需要が急増

高周波対応材料との組み合わせが進む。

③ ESG対応素材の開発

リサイクルPIや低吸湿材料の採用が加速。

まとめ

リジッドフレックス基板は、 「高密度実装 × 省スペース × 高信頼性」 を同時に実現できる次世代基板です。

FPCとの違いを理解することで、 どの機器にどの基板が最適なのかが明確になります。

今後は、

  • 折りたたみスマホ
  • 車載電子
  • 医療機器
  • AIサーバー

など、幅広い分野で採用がさらに進むでしょう。

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