KiCadでPCB設計を行う際、パターン配線(Routing)は基板の品質や性能に大きく影響します。
配線方法によってノイズ耐性や製造のしやすさが変わるため、適切な配線を行うことが重要です。
この記事では KiCadでPCB配線を行う基本操作と配線のコツを解説します。
KiCadでPCBレイアウトを作成する方法については
「KiCad PCBレイアウト作成方法」の記事も参考にしてください。
KiCadの配線(Routing)とは
KiCadのPCBエディターでは、部品配置を行った後にパターン配線を作成します。
配線とは
- 回路図で接続されたネットを
- PCB上の銅パターンで接続する作業
のことです。
PCB設計では、配線の品質が基板の性能に大きく影響します。
KiCadで配線を開始する方法
配線ツールの使い方
KiCadで配線を行う手順は次の通りです。
- PCBエディターを開く
- 配線したいパッドをクリック
- Xキーを押す
- 配線を開始する
XキーはKiCadの配線ショートカットです。
配線を終了する方法
配線は次の操作で終了できます。
- パッドに接続する
- クリックして確定する
これで配線が確定します。
KiCad配線の基本操作
配線方向の変更
KiCadでは配線中に方向を変更できます。
PCB設計では
- 45度配線
- 90度配線
などの角度で配線できます。
一般的には 45度配線が基本です。
ビア(Via)の追加
基板の層を変更する場合はビアを使用します。
KiCadでのビアの使い方については
「KiCad ビア(Via)の使い方」の記事で詳しく解説しています。
配線中に
Vキー
を押すとビアを追加できます。
これにより
表面配線 → 裏面配線
へ変更できます。
KiCad配線のコツ
部品配置を最適化する
配線を始める前に、部品配置を最適化することが重要です。
部品配置が悪いと
- 配線が長くなる
- ビアが増える
- ノイズが増える
などの問題が発生します。
電源ラインを優先して配線する
PCB設計では
- 電源ライン
- GNDライン
を先に配線すると設計しやすくなります。
電源配線は
- 太い配線
- 短い配線
にすることが重要です。
配線をできるだけ短くする
PCB配線では配線を短くすることが基本です。
配線が長いと
- ノイズ
- 電圧降下
- 信号遅延
が発生しやすくなります。
配線幅を適切に設定する
回路によって配線幅を変更します。
例
信号ライン → 細い
電源ライン → 太い
KiCadでは Design Rulesで配線幅を設定できます。
KiCad配線のよくある失敗
配線が交差している
配線が交差するとショートの原因になります。
KiCadでは DRCチェックを行うことで確認できます。
配線幅が細すぎる
電源ラインが細すぎると
- 電圧降下
- 発熱
の原因になります。
電流に応じて配線幅を設定しましょう。
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まとめ
KiCadでPCBレイアウトを行う際、配線(Routing)は基板設計の品質を左右する重要な工程です。
適切な配線を行うことで、ノイズの少ない安定した回路を設計することができます。
KiCadで配線を行う際は、次のポイントを意識すると設計しやすくなります。
- Xキーで配線を開始する
- Vキーでビアを追加してレイヤーを切り替える
- 部品配置を最適化してから配線を行う
- 電源ラインやGNDラインを優先して配線する
- 配線はできるだけ短くする
これらのポイントを意識することで、KiCadでのPCBレイアウトを効率よく行うことができます。


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