当記事では、基板設計の基礎知識について紹介しています。
そもそもプリント基板とは何でしょう。先ずはそこから知る必要があります、
プリント基板とは
プリント基板とは、電気製品の主要な部品の1つです。
回路設計者が設計した回路を構成する銅張り板の表面にレジストと呼ばれる絶縁材が塗布されてい一般的にレジストの色が緑色の為、プリント基板というと緑色である事が多い。
プリント基板という部品に製品に必要な回路を構成する電子部品、電気部品を載せてパターンと呼ばれる導体で必要な配線を施した板状のものやフィルム状のもの。
多くの場合、板状のものがイメージされますがフレキシブル基板というフィルム状の基板も存在します。
製品のスイッチを入れると製品が目的とする動作をしていろいろなことが出来る様になります。
プリント基板と言ってもピンとこない人の方が圧倒的に多いと思いますが、ほとんどの電気製品の中にプリント基板が入っています。
外からは見えないけれど、無くてはならない物と言えます。
余談になりますが、製品が小型化・高機能化する事は使う側にとってはいい事ですが、プリント基板の設計をする側に立つと制約だらけで難易度の高い設計であることが多いです。
プリント基板の各部の名称
プリント基板の設計の立場で見た時の各部の名称を紹介します。
パッド
表面実装するSMD部品が載る導体部分をパッドと呼びます。
私は、今までランドとパッドは同じ認識でいましたが、違いがあるということに最近気づきました。
ランド
リードを挿して実装するIMD部品用のスルーホールをランドと呼びます。
表裏を結ぶ穴壁にも銅めっきが施されています。
ビア
プリント基板のパターンを形成するする層は一般的に複数層にわたります。
両面板、4層版,6層版,8層板という様に偶数で増えていきます。
違う層に配線を渡す為にビアと呼ばれるスルーホールを介して回路を接続しています。
シルク表記
プリント基板で使われる部品は一つ一つに略称が付けられていてどれがどの部品なのかをシルクと呼ばれる白色の文字で表記して判別しやすいようにしています。
シルク表記は一般的に白ですが黄色や黒いシルクの場合もあります。
部品略称の他に製品名や規格で決まっている記号や高圧注意を喚起する警告表記、バーコードシールの張り付け位置などの製造で必要な表記をシルク表記します。
シルク表記できる文字サイズの大きさには限界があり、最近の基板は小型化が進む一方なのでパターン配線もさることながらシルク表記関連のメンテナンスも難易度が高くなっています。
プリント基板の外形
闇雲に大きさを決めている訳ではなく、製品に必要なサイズであることと基板のコストを考えて最適な基板サイズが決まります。
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