PC-98がいまも現役で使われていることを知って
当記事では、PC-98シリーズが現在も現役で稼働していることを知った驚きについて紹介しています。
昭和から平成初頭にかけて、国内シェアNo.1を誇っていたのがNECの「PC-98」シリーズです。
リモートワークが当たり前になりつつある現代においても、PC-98には根強いニーズがあると言われています。
憧れだったPC-98と、手が届かなかった当時の記憶
PC-98と聞くと、私の場合は「値段が高くて高嶺の花だった」という印象が強く残っています。
実際、PC-98は高価で手が出せず、代わりにPC-98LTという機種を購入しました。
当時は、置かれている環境によっては必需品であり、なくてはならない存在だったのだと思います。
PC-98シリーズとはどんなパソコンだったのか
PC-98シリーズは、NECが1982年から2003年まで販売していたパーソナルコンピュータです。
ソフト売り上げランキングでは、ジャストシステムが販売していたワープロソフト「一太郎」が常に1位を占めていた時代もありました。ここで触れているのは、まさにその頃の話です。
Windowsの前身であるPC-AT互換機(DOS/V機)が登場する以前、日本国内では圧倒的なシェアを誇っていました。
市場から姿を消した理由と、それでも残った役割
しかし、価格の安いPC-AT互換機の登場、そしてWindowsの普及とともに、PC-98は次第に市場から姿を消していきました。
販売終了から20年以上が経過した現在でも、製造業の現場を中心に約10万台が稼働していると言われています。
多くの人にとっては「過去のパソコン」となったPC-98ですが、製造現場では今なおコントローラとして活躍しているのです。
なぜPC-98はいまも置き換えられないのか
PC-98が製造現場で使われ続けている最大の理由は、長年にわたって構築されてきた専用システムが、PC-98を前提に設計されている点にあります。
製造装置や検査機器の制御プログラムは、PC-98上で動作することを前提に開発されており、単純に新しいパソコンへ置き換えることができません。
仮に最新のPCへ移行する場合、制御ソフトの全面的な作り直しや、周辺機器との再接続・再検証が必要となり、コストもリスクも非常に大きくなります。
また、長年安定稼働してきた実績があることも、置き換えが進まない理由の一つです。
「動いているものを、あえて止めてまで変更しない」という判断は、製造現場ではごく自然な考え方と言えるでしょう。
その結果、PC-98は最新技術とは無縁でありながらも、信頼性を最優先する現場において、今なお不可欠な存在として使われ続けているのです。
PC-98を取り巻く現在の課題
当然のことながら、経年による老朽化は避けられません。
中古PCの個体数も減少しており、PC-98の経年劣化対策は、今もPC-98をコントローラとして使用している製造現場にとって、事業継続上の大きな課題となっています。
まとめ
PC-98は、すでに販売終了から20年以上が経過したパソコンであり、多くの人にとっては過去の存在です。しかし現実には、製造業を中心とした現場で今なお重要な役割を担い、コントローラとして稼働し続けています。
その背景には、PC-98を前提として構築された専用システムの存在や、長年にわたる安定稼働の実績があります。単純に新しいパソコンへ置き換えることが難しく、コストやリスクを考慮した結果、「使い続ける」という判断が選ばれてきました。
一方で、経年劣化や中古機の減少といった課題も顕在化しており、PC-98を使い続けるための対策は、事業継続を考えるうえで避けて通れない問題となっています。
PC-98は単なる懐かしいパソコンではなく、**今も現場を支え続ける“現役の道具”**であることを、改めて認識させられます。


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