KiCadで基板設計を行う場合、回路図だけでなく フットプリント(Footprint) の設定が必要になります。
フットプリントとは、プリント基板上で電子部品を配置するための 部品の物理的な形状データ のことです。
既存ライブラリを利用することもできますが、特殊な部品や新しいデバイスを使用する場合は 自分でフットプリントを作成する必要があります。
この記事では KiCadでフットプリントを作成する方法を初心者向けに分かりやすく解説します。
フットプリントとは
フットプリントとは、電子部品を基板に実装するための パッド配置・サイズ・形状などの情報をまとめたデータです。
フットプリントには次の情報が含まれます。
- パッド位置
- パッドサイズ
- ピン番号
- 部品外形
- シルク印刷
- 3Dモデル
回路図で使用する シンボル と、基板設計で使用する フットプリント は別のデータになります。
KiCadでフットプリントを作成する手順
KiCadでフットプリントを作成する基本的な流れは次の通りです。
- フットプリントエディターを起動
- 新しいフットプリントを作成
- パッドを配置
- シルク線を作成
- フットプリントを保存
順番に説明します。
フットプリントエディターを起動
KiCadを起動します。
プロジェクトマネージャー画面から
Footprint Editor
をクリックしてフットプリントエディターを開きます。
新しいフットプリントを作成
メニューから
File → New Footprint
を選択します。
フットプリント名を入力します。
例
Resistor_0603
パッドを配置する
次に部品のピンとなる パッド(Pad) を配置します。
ツールバーの Add Pad をクリックします。
ショートカットキー
P
でもパッドを追加できます。
パッドを配置したら プロパティでサイズや形状を設定します。
主な設定
- パッドサイズ
- パッド形状
- ピン番号
- スルーホール / SMD
シルク線を作成
次に部品の外形を示す シルク線 を作成します。
シルク線は基板上に印刷される部品の輪郭です。
ツールバーから
Add Graphic Line
を選択して外形を描きます。
フットプリントを保存
フットプリントの作成が完了したら保存します。
メニューから
File → Save Footprint
を選択します。
ライブラリを指定して保存します。
作成したフットプリントを回路図に使用する
作成したフットプリントは、回路図エディターで部品に割り当てることができます。
基本的な流れ
回路図作成
↓
フットプリント割り当て
↓
PCBレイアウト作成
フットプリント作成のポイント
フットプリントを作成する際は 部品データシート を確認することが重要です。
特に次の項目を確認します。
- パッド間距離
- パッドサイズ
- 部品外形
- ピン番号
データシートを基に作成することで、実装ミスを防ぐことができます。
KiCadフットプリント作成でよくあるミス
初心者がよく間違えるポイントがあります。
- ピン番号が間違っている
- パッドサイズが小さすぎる
- シルク線がパッドに重なる
- フットプリント原点がずれている
作成後は DRCチェック を行うことをおすすめします。
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まとめ
KiCadではフットプリントエディターを使って、独自の部品フットプリントを作成できます。
基本的な流れは次の通りです。
- フットプリントエディターを起動
- 新しいフットプリント作成
- パッド配置
- シルク作成
- ライブラリ保存
既存ライブラリにない部品を使う場合でも、フットプリントを作成すればPCB設計が可能になります。


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