「KiCadって無料だけど、本当に実務で使えるの?」
そんな疑問を持ちながら、まずはダウンロード方法を探している方が多いはずです。
この記事では、
KiCadのダウンロード方法からインストール手順、最新バージョン情報、商用利用の可否までをまとめて解説します。
迷わず導入できるように、実際の手順に沿って説明します。
- KiCadとは?
- KiCadのダウンロード手順
- KiCadのインストール手順(Windows)
- KiCadインストール後にやること
- Kicadのバージョン情報
- KiCadでできること
- KiCadは商用利用できる?
- KiCadはこんな人におすすめ
- FAQ(よくある質問)
- Q1. KiCadは本当に完全無料ですか?
- Q2. KiCadは商用利用できますか?
- Q3. KiCadは安全ですか?
- Q4. KiCadは実務レベルでも使えますか?
- Q5. 最新バージョンはどこで確認できますか?
- Q6. 旧バージョンのKiCadはダウンロードできますか?
- Q7. インストール時にVisual C++が入るのはなぜですか?
- Q8. KiCadのインストール容量はどれくらい必要ですか?
- Q9. 32bit版と64bit版はどちらを選べばいいですか?
- Q10. KiCadは日本語に対応していますか?
- Q11. KiCadでガーバーファイルは出力できますか?
- Q12. KiCadはAltiumの代わりになりますか?
- Q13. KiCadはどんな人に向いていますか?
- まとめ
KiCadとは?
KiCadは回路設計と基板設計を行うためのソフトウェアです。
主な機能は次の通りです。
- 回路図作成
- PCBレイアウト設計
- 3D基板表示
- ガーバーデータ出力
- フットプリント作成
無料でありながら、商用レベルの基板設計にも対応できる機能を備えています。
KiCadのダウンロード手順
KiCadの公式サイトからダウンロードできます。
公式サイトへアクセス
KiCadの公式サイトはこちらからどうぞ。
KiCadの公式サイト

Downloadをクリック。

OSを選択
インストールするハードのOSを選択します。私の場合WindowsなのでWindowsのアイコンをクリックしました。
ダウンロードされるデータサイズが1GBを超えるので時間がかかります。

64bit、32bitから選びます。ダウンロードサーバーが3つありますが、どこからダウンロードしても同じファイルがダウンロードされます。
インストーラーをダウンロード

寄付を募る画面が表示され、ダウンロードが開始します。
ファイルを保存
「kicad-8.0.8-x86_64.exe」というファイルが保存されたら「KiCad」のダウンロードが完了です。
KiCadのインストール手順(Windows)
ダウンロードしたKiCadの実行ファイルをダブルクリック、又はファイルの上にマウスカーソルを持っていき、右クリックして開いたウィンドウの中の「管理者として実行」を選ぶとインストールウィザードが始まります。

「NEXT」をクリックします。

ユーザー設定の画面。すべてのユーザーが使えるようにするのかそれともログインしているユーザーだけなのかの選択。デフォルトのまま「Next」をクリック。

コンポーネントの選択画面。デフォルトのまま「NEXT」をクリックします。

インストール先の指定画面。デフォルトのまま「Install」をクリックします。

MicroSoft Visual C++のインストールが、まず開始されます。

MicroSoft Visual C++のインストールが終わるとKiCADのインストールになります。

インストールが終了しましたので「FINISH」をクリックします。
以上で、Kicadのインストールは完了です。
特別な設定は不要です。
KiCadインストール後にやること
KiCadをインストールしたら、次は基板設計の準備を行います。
次の記事で詳しく解説しています。
・KiCad 回路図作成
・KiCad フットプリント作成
・KiCad ERCエラー対処
・KiCad PCBレイアウト作成
・KiCad DRCエラー対処
・KiCad ガーバー作成
・KiCad ガーバービューア
Kicadのバージョン情報
KiCadはメジャーアップデートが比較的早いソフトです。
2025年3月時点では
KiCad 9.0.0 系へ移行中となっています。
大きな変更が入ることもあるため、
既存プロジェクトがある場合はバージョン管理に注意してください。
KiCadでできること
KiCadは、回路図作成用の「回路図エディター」と、基板レイアウト用の「PCBエディター」を主要な構成要素とし、それらの作業をサポートする多彩なツール群を備えた統合パッケージとなっています。
KiCadの使い方としては、まずプロジェクトマネージャーを立ち上げて回路プロジェクトファイルを新規作成または読み込んだ後、続けて各エディターを起動し、目的に応じた編集を進める流れとなります。

回路図エディター

回路図エディターは、回路設計の中心となる部分で、特に教育目的やプロトタイピングに適しており、自宅で回路設計を学ぶ際や、小規模なプロジェクトを進める際に非常に便利です。
また、デザインルールチェック(DRC)機能により、設計ミスを未然に防ぐことができるという利点もあります。
シンボルエディター
このエディターを使用することで、ユーザーは新しいシンボルを作成したり、既存のシンボルを編集したりすることができます。
す。シンボルエディターはKiCadにおいて非常に重要な要素です。
PCBエディター
回路図エディタ(Eeschema)で作成された回路図を基に基盤の設定・デザインルールチェック(DRC)・回路図からの基板更新などの機能を直感的なユーザーインターフェースでPCBをデザインするための機能を提供します。
ユーザーインターフェース
PCBエディターのインターフェースは直感的で、操作に慣れるまでの時間が短くて済みます。アイコンやメニューも整理されており、初心者でも比較的簡単に使いこなせる仕様になっています。また、コミュニティによるサポートも充実しているため、困ったときには多くのリソースが利用できます16。
このように、KiCadのPCBエディターはエレクトロニクスデザインにおいて非常に有用なツールであり、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広く利用されています。
フットプリントエディター
KiCadのフットプリントエディターは、PCB(プリント基板)設計における重要なツールであり、ユーザーが独自のフットプリントを作成、編集することができます。このツールは、多様な部品に適したフットプリントを簡単に設計できるため、特にオリジナルの部品を使用する際に便利です
独自のPCB設計用フットプリントを作成することで、設計プロセスを効率化し、特定の要件を満たす部品設計を実現することができます。
ガーバービューア

KiCadのガーバービューア(GerbView)は、ガーバーファイルと呼ばれるPCB製造用データを視覚的に確認するためのツールです。
設計者がPCB製造データを視覚的に確認するための強力なツールであり、製造前の確認作業を効率化します。
イメージコンバーター
KiCadには、ビットマップ画像を電子回路の設計データに変換するための「イメージコンバーター」機能があります。このツールは、回路基板のデザインにおいてシルク印刷の部分で特に役立ちます。
特にシルク印刷のデザインにおいて、ユーザーにとって非常に便利な機能を提供しています。
計算機ツール
このツールは、さまざまな電子回路設計に役立つ計算を行うことができます。
電子回路の設計に特化した関数電卓のような機能を持ち、設計者は必要な計算を迅速に行うことができます。特に、回路の特性を確認したり、特定の部品の仕様に基づいて適切なパラメータを選択したりするのに便利です。
設計の効率を高めるための強力なサポートツールとなっています。
図面シートエディター
KiCadの図面シートエディターは、回路図や基板設計のためのカスタム図面シートを作成するためのツールです。このエディターでは、タイトルブロック、図枠、会社のロゴなど、さまざまな図面要素を統合して、自分のプロジェクトに特化した図面シートを設計できます。
高度な設定をサポートしており、印刷時のレイアウトを最適化するために必要な設定を調整できます。これにより、仕上がりが美しいプロフェッショナルな図面を簡単に作成できるのが特徴です。
プラグイン&コンテンツ マネージャー
KiCadのプラグイン&コンテンツマネージャー(PCM)は、KiCadの機能を拡張し、さまざまなプラグインの管理とインストールを簡素化するために導入されたツールです。PCMを利用すると、ユーザーはプロジェクトを立ち上げた際に、必要に応じて外部のプラグインを簡単に追加できます。
KiCadユーザーにとって非常に便利なツールであり、外部のプラグインを通じて機能を柔軟に拡張できることが最大の魅力です。設計や製作のプロセスを効率化するために、多くのユーザーに利用されています。
KiCadは商用利用できる?
結論から言うと、商用利用は可能です。
KiCadはオープンソースライセンス(GPL)で公開されています。
ポイント:
- 作成した基板データの販売は可能
- 業務利用も可能
- ソフト自体を改変して再配布する場合はGPL条件に従う必要あり
設計データの商用利用に制限はありません。
KiCadはこんな人におすすめ
- 無料でPCB設計を始めたい人
- 学生・電子工作愛好家
- フリーランスエンジニア
- スタートアップ企業
Altiumのような高額ライセンスが不要なため、
個人開発との相性は非常に良いです。
FAQ(よくある質問)
Q1. KiCadは本当に完全無料ですか?
はい、完全無料です。
KiCad はオープンソース(GPLライセンス)で公開されており、ダウンロード・インストール・業務利用すべて無料で行えます。
追加ライセンス費用やサブスクリプション費用も発生しません。
Q2. KiCadは商用利用できますか?
可能です。
- 業務での基板設計利用 → OK
- 設計データの販売 → OK
- 受託設計での使用 → OK
注意点は、ソフト本体を改変して再配布する場合のみGPL条件に従う必要があるという点です。
通常の設計業務では問題ありません。
Q3. KiCadは安全ですか?
KiCadはオープンソースソフトウェアであり、世界中の開発者によって開発されています。
公式サイトからダウンロードすれば安全に利用できます。
Q4. KiCadは実務レベルでも使えますか?
はい、十分に実務で使用可能です。
- 多層基板(最大32層)対応
- ガーバー出力対応
- 3Dビュー機能
- DRC(デザインルールチェック)搭載
中小企業やスタートアップでの採用事例も多く、「無料=簡易ツール」ではありません。
Q5. 最新バージョンはどこで確認できますか?
最新バージョンは公式サイトで確認できます。
2025年3月時点では 9.0.0系へ移行中 です。
メジャーアップデートではデータ構造が変更されることもあるため、
既存プロジェクトがある場合はバージョン固定を推奨します。
Q6. 旧バージョンのKiCadはダウンロードできますか?
はい、可能です。
公式サイトの「Older Releases(旧バージョン)」から過去バージョンを取得できます。
既存プロジェクトの互換性維持目的で旧版を使うケースもあります。
Q7. インストール時にVisual C++が入るのはなぜですか?
Windows版では動作に必要なランタイムとして
Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージが自動インストールされます。
正常な動作のために必要な処理なので、そのまま進めて問題ありません。
Q8. KiCadのインストール容量はどれくらい必要ですか?
ダウンロードファイルは約1GB以上あります。
インストール後はライブラリ込みで数GB程度の空き容量を見ておくと安心です。
Q9. 32bit版と64bit版はどちらを選べばいいですか?
基本的には 64bit版を推奨 します。
現在のWindows環境のほとんどは64bitOSです。
32bitOSを使用している場合のみ32bit版を選択してください。
Q10. KiCadは日本語に対応していますか?
対応しています。
インストール直後から日本語表示が可能です。
言語は設定画面から変更できます。
Q11. KiCadでガーバーファイルは出力できますか?
はい、可能です。
PCBエディターから:
- ガーバーファイル
- ドリルデータ
- ポジションデータ
を出力できます。
国内基板メーカーでも問題なく使用できる標準形式です。
Q12. KiCadはAltiumの代わりになりますか?
用途によります。
- 小規模~中規模設計 → 十分対応可能
- 大規模企業向け高度管理機能 → 一部不足あり
コストゼロでここまでできる点は大きな強みです。
個人開発やスタートアップには非常に相性が良いツールです。
Q13. KiCadはどんな人に向いていますか?
- PCB設計を無料で始めたい人
- 学生・電子工作ユーザー
- フリーランス設計者
- ライセンス費用を抑えたい企業
特に「まず触ってみたい」という方には最適な選択肢です。
まとめ
KiCadは、無料でありながら本格的なPCB設計ができる優秀なCADソフトです。
- ダウンロードは公式サイトから
- インストールは数分で完了
- 商用利用も可能
これから電子回路設計を始めるなら、
まずはKiCadを導入して触ってみることをおすすめします。


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