プリント基板の設計を始めるにあたって、特別な資格や免許は必要ありません。
では、何が必要なのか。
それは、向き不向き・センス・メンタル・そして覚悟、この4つです。
適性が合うと強い
まず大切なのは、自分に向いているかどうかという適性です。
向いている人は、知識や技術の吸収も早く、納期に追われても乗り越える力があります。
どんなに忙しくても、「やっぱりこの仕事が好きだ」と思える瞬間が訪れます。
それが、この仕事を続けるモチベーションになります。
一方、向いていない場合は、納期に追われなくても毎日が苦痛に感じられることも。
結果的に長く続けられない傾向が強いです。
センスがあると強い
次に重要なのはセンスです。
これは努力だけでは身につけにくい、生まれ持った才能に近いものです。
センスがある人は、周囲から「天才」と呼ばれ、一目置かれる存在になります。
そこに回路の知識が加われば、まさに無敵。
設計の現場で圧倒的な存在感を放つことができます。
正直なところ、私はこの領域には届きませんでした。
それでも、センスを持つ人の仕事ぶりを見ると、本当に惚れ惚れします。
プレッシャーに負けないメンタル
基板設計は、ゼロから完成まで作り上げるものづくりの仕事です。
当然、その過程ではプレッシャーを感じる場面も多くなります。
仕事に慣れないうちは、すべての作業が重くのしかかります。
慣れてきても、部品密度の高い基板や短納期の案件は強いプレッシャーがつきまといます。
こうした状況でも折れない精神力がなければ、続けていくのは難しいでしょう。
時には仕事を優先できる覚悟
最後に必要なのは、納期が迫った時にプライベートを削ってでも仕事を優先できる覚悟です。
例えば、大切な人との予定があっても、夕方に突然「明日までにお願いします」と依頼が入ることがあります。
今は無くなりましたが金曜日に設計が始まり、月曜日にはチェックや形の確認を求められることも珍しくありません。
そんなときは、予定をキャンセルして対応するしかない場合もあります。
時には休みを返上することも。
断れば、次の依頼が来なくなるリスクも背負っています。
プリント基板の設計は、そういったシビアな現実と隣り合わせの仕事なのです。
まとめ
プリント基板の設計は、資格や免許よりも「適性・センス・メンタル・覚悟」の4つが重要です。
これらが揃えば、厳しい状況も乗り越え、やりがいを感じられる仕事になります。
一方で、この4つのうちどれかが欠けていると、続けるのは難しくなります。
自分に向いているかどうかを見極めたうえで挑戦することが、長く活躍できる秘訣です。
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