基板設計をしていると、なぜか常に自分を責めてしまう。
「この判断で本当に大丈夫なのか」「あとから問題が出たらどうしよう」
そうした不安や迷いを、設計者なら一度は感じたことがあるはずです。
本記事では、基板設計がなぜ“自分との戦い”になりやすいのかを、設計者の心理という視点から掘り下げます。
技術論では語られにくい、判断の重さ・責任感・迷いとの向き合い方を、実体験ベースで整理します。
基板設計は「正解が見えない仕事」
基板設計は、明確な正解が最初から用意されている仕事ではありません。
- ノイズは出ないか
- マージンは十分か
- 将来の変更に耐えられるか
これらはすべて 「今は問題なさそう」という判断の積み重ねです。
この不確実さが、設計者の心理的負荷を高めます。
なぜ設計者は自分を追い込んでしまうのか
基板設計では、トラブルが起きたときに
「設計段階で防げたのでは?」
と振り返られることが多くあります。
そのため設計者は、
- 先回りして考えすぎる
- ミスを極端に恐れる
- 判断を自分一人で抱え込む
という心理状態に陥りやすくなります。
結果として、仕事が「自分との戦い」になってしまうのです。
「考えすぎる設計」は悪いことではない
ここで大切なのは、
考えすぎる=能力が低い
ではない、ということです。
むしろ、
- リスクを想像できる
- 最悪のケースを想定できる
これは 設計者としての資質でもあります。
問題なのは、それを一人で抱え続けることです。
心理的に楽になる考え方
筆者が意識しているのは、
- 判断理由を言語化する
- 「なぜそう設計したか」を説明できる状態にする
- 完璧ではなく「根拠のある最善」を目指す
というスタンスです。
基板設計は「後悔しない判断」を積み重ねる仕事であり、
不安をゼロにする仕事ではありません。
まとめ:基板設計は技術だけの仕事ではない
基板設計は、回路や配線を作る仕事であると同時に、
- 判断する仕事
- 責任を引き受ける仕事
- 自分と向き合う仕事
でもあります。
もし今、設計に悩みや迷いを感じているなら、
それは 設計者として真剣に向き合っている証拠です。

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