パソコンを使っていると、「さっきまで日本語入力できてたのに、急に変換できなくなった!」なんて経験はありませんか?
特に仕事中や長時間かけて処理を実行しているときにこのトラブルが起きると、再起動したくてもできず、かなり困ってしまいます。
私も先日、まさにその状況に陥りました。しかも、2時間以上かかるシミュレーションを実行中で、途中で止めるなんて絶対に避けたいタイミング…。
そこで調べてみたところ、Windowsに標準搭載されている「IME」という日本語入力プログラムだけを再起動すれば、パソコン全体を再起動しなくても復活できる方法があることを発見しました。
この記事では、その具体的な手順と、あわせて文字入力に影響を与える意外なキーについてもご紹介します。
突然日本語入力ができなくなるトラブル
Windows10のパソコンを使っていると、ある日突然、日本語入力ができなくなることがあります。
原因ははっきりしませんが、うっかりショートカットキーを押してしまった可能性もあります。さっきまで普通に入力できていたのに、急に「あれ?何が起こったの?」となってしまうことも。
再起動ができない状況で困った!
これまではパソコンを再起動すれば解決していましたが、今回はそうもいきませんでした。
ちょうど2時間以上かかるSI解析のバッチシミュレーションを実行中で、半分の1時間が経過している状態。ここで再起動するのはどうしても避けたい状況でした。
解決方法は「IMEの再起動」だけ
そこで、ネットで調べて試したのが、Windowsに標準搭載されている日本語入力プログラム「IME(アイ・エム・イー)」だけを再起動する方法です。
この方法を使えば、パソコンを再起動せずに日本語入力を復活させることができます。
IME(アイ・エム・イー)を再起動する手順
1. コマンドプロンプトを起動する
「Windows システムツール」からコマンドプロンプトを開きます。

2. IMEのプロセスID(PID)を確認する
コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
tasklist /fi "imagename eq ctfmon.exe"
これで「ctfmon.exe」のプロセスIDが表示されます。
3. IMEを強制終了する
プロセスIDがわかったら、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
taskkill /pid ****
(****の部分は、先ほど確認したプロセスIDを入力)
「成功:PID ****** のプロセスに強制終了のシグナルを送信しました」と表示されれば完了です。
4. IMEを再起動する
コマンドプロンプトで以下を入力してEnterキーを押します。
ctfmon.exe
何も表示されなければ正常に起動しています。
IME(アイ・エム・イー)とは
IMEは「Input Method Editor」の略で、Windowsに標準搭載されている文字入力用プログラムです。日本語入力や変換を司る、大事な存在です。
文字入力が変になる原因になりやすいキー
- Num Lockキー
テンキーの数字入力の有効・無効を切り替えます。 - Caps Lockキー
英字が小文字から大文字に固定される場合に影響します。切り替えは「Shift+Caps Lock」です。 - Insertキー
挿入モードと上書きモードを切り替えます。上書きになってしまったら押して戻しましょう。
まとめ
Windows10で急に日本語入力ができなくなると、本当に焦りますよね。特に作業中や長時間の処理を実行しているときに再起動が必要になると、大きなロスになってしまいます。
今回紹介した「IMEだけを再起動する方法」は、そういった場面でとても役立ちます。コマンドプロンプトからプロセスを終了し、再起動するだけなので、作業を中断せずにトラブルを解消できます。
また、この方法は日本語入力が効かなくなったときだけでなく、入力変換が不安定なときや、予測変換がうまく働かないときにも有効な場合があります。普段から覚えておくと、急なトラブル時にも落ち着いて対応できるでしょう。
さらに、Num LockやCaps Lock、Insertキーなど、文字入力に影響を与えるキーの存在も知っておくと便利です。こうした知識があれば、原因の切り分けがスムーズにでき、必要以上に焦らず対応できます。
パソコンは便利ですが、突然のトラブルは避けられません。だからこそ、今回のようなちょっとした解決方法を知っておくことが、作業効率や安心感につながります。困ったときは慌てず、まずはIMEの再起動を試してみてください。
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