この記事では、Windows 11でAVIFファイルを開く方法を紹介しています。
Windows 11で「.avif」形式の画像を表示したり編集したりするために必要な手順や準備について、詳しく解説していきます。
この記事を通して、AVIFファイルをスムーズに開くための環境を整える方法をわかりやすくご紹介しますので、初めて扱う方でも安心して対応できるようになるでしょう。
AVIF形式とは?
AVIF(AV1 Image File Format)は、次世代の画像フォーマットとして注目されており、従来のJPEGやWebPと比較しても非常に高い圧縮効率と、より鮮明な画質を実現することができます。
AV1ビデオコーデックを基にして開発されたこのフォーマットは、ファイルサイズを抑えつつ高品質な画像を提供できる点で、Web業界を中心に採用が進んでいます。
ただし、この新しいフォーマットをWindows 11環境で扱うためには、いくつかの準備が必要となります。
具体的には、必要なコーデックや拡張機能の導入、適切なアプリの設定など、事前にいくつかのステップを踏むことで、AVIF画像を問題なく開いて閲覧・編集できるようになります。
AVIFファイルを開くためのステップ
AV1 Video Extensionを導入する
Windows 11の標準アプリでAVIFファイルを開くためには、「AV1 Video Extension」というMicrosoftが提供する追加機能をインストールする必要があります。
この拡張機能により、Windows 11の「フォト」アプリや「ペイント」といった標準アプリでも、AVIF形式の画像を問題なく読み込むことが可能になります。
また、この拡張機能は無料で提供されており、インストールも簡単で時間はほとんどかかりません。AVIFファイルをよく扱う方にとっては、環境構築の第一歩として非常に重要な作業です。
- 導入手順:
- Microsoft Storeを起動します。スタートメニューやタスクバーのアイコンからすぐにアクセスできます。
- 検索欄に「AV1 Video Extension」と入力し、候補から該当する拡張機能を見つけます。
- 「AV1 Video Extension」をクリックして詳細画面を開き、「インストール」ボタンを押します。
- 数秒から数分でインストールが完了し、その後すぐに利用可能になります。
拡張子に対する既定アプリの設定
AVIFファイルを快適に取り扱うためには、ファイルの拡張子「.avif」に関連付けるアプリケーションをあらかじめ設定しておくことが重要です。
これにより、AVIFファイルをダブルクリックした際に毎回アプリを選択する手間が省け、スムーズに目的のアプリで開くことができます。
また、複数の画像を一度に開く場合や、他のファイル形式と混在する場合でも、既定アプリの設定をしておくことで効率的に作業を進められます。
特に「フォト」アプリや他の対応アプリを既定にしておくことで、Windows標準の操作に自然に組み込むことができ、利便性が大きく向上します。
- 設定方法:
- スタートメニューから「設定」アプリを開きます。ショートカットキー「Windowsキー + I」でも起動可能です。
- 左側のメニューから「アプリ」を選び、表示された項目の中から「既定のアプリ」をクリックします。
- ページ内の検索バーに「.avif」と入力し、AVIFファイルに関連する設定項目を表示させます。
- 表示された一覧から、「フォト」やその他の希望するアプリを選択し、右下の「既定値を設定する」ボタンを押して設定を完了します。
- これで、今後AVIFファイルを開く際には指定したアプリが自動的に起動するようになります。
他の対応アプリを利用する
標準アプリ以外にも、AVIFファイルの閲覧・編集に対応したソフトウェアを活用することで、より柔軟で高度な操作が可能になります。
これらのサードパーティ製アプリケーションは、標準アプリでは対応しきれない細かい編集や高解像度画像の処理、さらには複数画像の一括管理など、多彩な機能を提供してくれます。
また、画像編集や管理に特化したUIを備えているため、プロフェッショナルやクリエイティブな作業にも適しています。
特にオープンソースや無料で利用できるツールも多く、コストをかけずにAVIF環境を充実させたいユーザーにもおすすめです。
- おすすめアプリ:
- GIMP:高機能な画像編集ソフト(無料・オープンソース)。レイヤー処理、フィルター、マスクなど本格的な画像編集が可能です。
- XnView / digiKam:AVIF形式の画像表示に特化したビューア。多数の画像形式に対応し、フォルダ単位での画像管理や一括変換機能も搭載されています。
対応ウェブブラウザを使う
Google ChromeやMozilla Firefoxなどの最新バージョンのウェブブラウザは、AVIF形式の画像にネイティブ対応しており、特別な設定やソフトウェアを追加しなくても、直接画像を開いて表示することが可能です。
これにより、AVIFファイルを手軽に確認したいときや、ダウンロードする前に中身をチェックしたい場合などに非常に便利です。
また、AVIF対応のウェブサービスやプレビュー機能を持つオンラインツールと組み合わせれば、よりスムーズなワークフローを構築することもできます。
特にブラウザベースの画像編集ツールやビューアを使えば、アプリをインストールせずに軽快に作業を行うことができ、利便性がさらに高まります。
これらのブラウザは常にアップデートされており、新しいフォーマットへの対応も早いため、AVIF以外の次世代画像フォーマットにもスムーズに対応できるというメリットもあります。
まとめ
Windows 11でAVIF形式の画像を活用するには、まず最初に「AV1 Video Extension」という拡張機能を導入する必要があります。
これがインストールされて初めて、標準アプリでの画像表示が可能になります。
その後、拡張子「.avif」に対する既定アプリを適切に設定することで、ファイルを開くたびにアプリを選ぶ手間が省け、よりスムーズな操作が可能となります。
加えて、GIMPやXnViewなどの外部画像ソフトや、Google Chrome・FirefoxといったAVIF対応ブラウザを活用することで、多様な場面でのファイル閲覧・編集が現実のものになります。
用途に応じたアプリの選定により、より効率的かつ快適に次世代画像フォーマットであるAVIFのメリットを享受できるでしょう。
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