この記事では、プリント基板の値上がりについて紹介しています。
燃料、食品、光熱費が値上がりしていることを身に染みて感じています。実はプリント基板も値上がりしています。
基板メーカーが値上げを相次いで発表する背景とは?
2021年以降、基板メーカーから値上げ申請が相次いでいます。その背景には、基板の材料費が高騰していることが挙げられます。基板の材料は、主に銅箔、樹脂、ガラスクロスの3つで構成されています。銅箔の価格は、2020年3月のコロナショックで暴落しましたが、その後は右肩上がりに上昇しています。また、樹脂にはエポキシ樹脂が使われることが多く、最近はエポキシ樹脂の価格が高騰しています。これらの材料費の上昇により、基板メーカーは自社でコストを吸収しきれず、値上げ申請を相次いで出している状況です。
基板の材料費が高騰する中、購入者はどのように対応すべきか?
基板の材料費が高騰する中、購入者は、以下のような対応を検討することができます。
①値上げ幅が適正であれば、値上げを受け入れる
②納期は確実に対応してもらう
③市況下落時の値戻し条件を明確化する
基板の価格上昇に伴い、新たな製造技術が注目される理由とは?
プリント基板の製造には、危険な薬品を使い、重金属を含む廃棄物が出るため、環境問題が指摘されています。そこで、環境負荷が少ない製造技術が注目されています。例えば、日経ビジネスオンラインによると、ある企業は、従来のプリント基板よりもコストが3~4割安い新たな製造技術を開発し、注文が集まっているとのことです。また、環境負荷が少ない製造技術により、環境問題に配慮した製品を提供することができます。今後、環境問題がより重要視される中、新たな製造技術が注目されることが予想されます。
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