KiCadの計算機ツールは、基板設計に役立つ便利な計算機能を提供するソフトウェアです。以下にその機能と使い方について説明します。
機能
- 抵抗のカラー バーを抵抗値に翻訳: 許容誤差(10%、5%、2%など)を選択して抵抗値を計算します。
- 可変レギュレータの抵抗計算: 可変レギュレータの抵抗値を計算する機能があります。
- マイクロストリップラインなどの伝送経路計算: 高周波回路設計に必要な伝送経路の特性を計算します。
- アッテネータ計算: 信号の減衰量を計算する機能があります。
使い方
- 抵抗値の計算:
- 計算機ツールを開き、抵抗の許容誤差を選択します。
- カラー バーを入力して抵抗値を計算します。
- 可変レギュレータの抵抗計算:
- 可変レギュレータの入力パラメータを設定します。
- 計算機ツールを使って必要な抵抗値を計算します。
- マイクロストリップラインの計算:
- 伝送経路のパラメータ(幅、長さ、誘電率など)を入力します。
- 計算機ツールで伝送経路の特性を計算します。
- アッテネータの計算:
- 信号の減衰量を計算するために必要なパラメータを設定します。
- 計算機ツールを使って減衰量を計算します。
これらの計算機能は、基板設計において正確な値を得るために非常に役立ちます。特に、複雑な計算が必要な場合に便利です。
その他の計算機能
KiCadのPCBエディタ(Pcbnew)では、数値入力ボックスに計算式を直接入力することも可能です。これにより、基板設計中の計算を効率化できます。例えば、掛け算や割り算、括弧を使った計算が可能です。
この機能は、基板の寸法や部品配置を計算する際に特に便利です。
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