KiCadには、電子回路設計や基板設計で役立つ 計算機ツール(KiCad Calculator / PCB Calculator) が搭載されています。
このツールを使うと、回路設計で必要になるさまざまな計算を簡単に行うことができます。
例えば次のような計算が可能です。
- 抵抗のカラーバーから抵抗値を計算
- 可変レギュレータの抵抗計算
- マイクロストリップラインなどの伝送線路計算
- アッテネータ(減衰器)の計算
この記事では KiCadの計算機ツールの機能と使い方 を初心者向けに解説します。
KiCadの計算機ツールとは
KiCadの計算機ツール(PCB Calculator)は、基板設計や電子回路設計で必要になる各種計算をサポートするツールです。
回路設計では、抵抗値や伝送線路の特性などを計算する必要がありますが、KiCadの計算機ツールを使うことで簡単に計算できます。
このツールは、特に次のような用途で役立ちます。
- 電源回路設計
- 高周波回路設計
- PCB設計
- 信号処理回路設計
KiCad計算機ツールの主な機能
KiCadの計算機ツールには、回路設計に役立つ複数の計算機能が用意されています。
抵抗のカラーバーから抵抗値を計算
抵抗器にはカラーバーが表示されており、その色の組み合わせによって抵抗値を読み取ることができます。
KiCadの計算機ツールでは、カラーバーを入力することで抵抗値を自動計算できます。
対応している許容誤差の例
- 10%
- 5%
- 2%
抵抗の仕様確認や回路設計の際に便利な機能です。
可変レギュレータの抵抗計算
可変レギュレータを使用する場合、出力電圧を設定するための抵抗値を計算する必要があります。
KiCadの計算機ツールでは、次のパラメータを入力することで抵抗値を自動計算できます。
- 入力電圧
- 出力電圧
- レギュレータ仕様
電源回路を設計する際に役立つ機能です。
マイクロストリップラインの計算
高周波回路設計では、伝送線路の特性を正しく設計する必要があります。
KiCadの計算機ツールでは、マイクロストリップラインなどの伝送線路の特性を計算できます。
入力する主なパラメータ
- 配線幅
- 基板厚さ
- 誘電率
- 銅箔厚さ
これにより、インピーダンスなどの特性を確認することができます。
アッテネータ(減衰器)の計算
アッテネータは信号レベルを調整するための回路です。
KiCadの計算機ツールでは、必要な減衰量を入力することで抵抗値を計算できます。
RF回路や信号処理回路の設計で便利な機能です。
KiCad計算機ツールの使い方
KiCadの計算機ツールは、必要なパラメータを入力するだけで計算を行うことができます。
基本的な操作手順は次の通りです。
- KiCadの計算機ツールを起動
- 使用する計算機能を選択
- 必要なパラメータを入力
- 計算結果を確認
設計に必要な値をすぐに取得できるため、回路設計の効率を向上させることができます。
KiCadの便利な計算機能
KiCadでは、PCBエディター(Pcbnew)の 数値入力ボックスに計算式を直接入力することも可能です。
例えば次のような計算を入力できます。
10/2
5*3
(20-5)/3
この機能を使うことで、基板の寸法や部品配置を計算しながら設計することができます。
KiCad計算機ツールが役立つ場面
KiCadの計算機ツールは次のような場面で特に役立ちます。
- 抵抗値の確認
- 電源回路設計
- 高周波回路設計
- PCB配線設計
回路設計中に必要になる計算を素早く行えるため、設計作業を効率化できます。
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まとめ
KiCadの計算機ツール(PCB Calculator)は、回路設計や基板設計に役立つ便利な機能です。
主な機能
- 抵抗カラーバー計算
- 可変レギュレータ抵抗計算
- マイクロストリップライン計算
- アッテネータ計算
これらの機能を活用することで、回路設計に必要な計算を効率よく行うことができます。


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