基板設計の現場では、外形図や仕様指示がVisio(.vsd / .vsdx)形式で支給されることがあります。
しかし、Visioを所有していない環境ではファイルを開けず、内容確認ができないケースもあります。
特に外形寸法や実装禁止エリアなど、設計判断に関わる情報が含まれている場合は、正しく確認できる環境が必要です。
本記事では、基板設計業務で支給されるVisioファイルを無料で開く方法と、実務上の注意点を解説します。
Visio(.vsd / .vsdx)形式とは
Visio(.vsd / .vsdx)は、Microsoft Visioで作成された図面ファイル形式です。
フローチャートや構成図だけでなく、外形図やレイアウト図、指示図などの説明用途の図面作成にも使われています。
画像データではなくベクターデータのため、図形や文字を編集できるのが特徴です。ただし、専用ソフトがないと正しく表示できない場合があります。
実際に私の業務でも、外形変更指示や外形図がVisio形式で届いたことがありました。
基板設計でVisio(.vsd / .vsdx)が支給される場面
基板設計の現場では、外形図や仕様指示がVisio形式(.vsd / .vsdx)で支給されることがあります。
例えば以下のようなケースです。
- 基板外形寸法図
- コネクタ位置や取付穴位置の指示
- 実装禁止エリアの指定
- 筐体との干渉注意指示
- 部品高さ制限の説明図
これらはDXFやSTEPではなく、説明用途の図としてVisioで作成されることが数年に一回ですがあるんです。
そのため、Visioを持っていない設計者が内容確認できないと業務が止まってしま内容確認ができず、設計判断が止まってしまう場合があります。
「LibreOffice」のDrawで開く方法
LibreOfficeで開くことができるということがわかったのは、「.vsd」ファイルをダブルクリックしおすすめのアプリに「LibreOfficeのDraw」が出てきたからです。
当サイトでは、LibreOfficeの詳細や導入方法について詳しく紹介しています。
👉 「LibreOffice」の記事はこちら
vsd・vsdxファイルを開く
拡張子が「vsd」のファイルをダブルクリック。LibreOffice Drawを選択します。

ここでLibreOffice Drawが表示されなかったら開けることに気付かなかったでしょう。

もし「LibreOffice Draw」が関連付けされていない場合は、手動でアプリケーションを選択しましょう。
関連付けは、ファイルを右クリックして「プログラムから開く」→「別のアプリを選択」から設定できます。一度設定すれば、次回からは自動的にDrawで開くようになります。
試し運用としてネット上で公開されているVisioサンプルデータも問題なく表示できました。
複雑なフローチャートや配線図もズレなく再現され、図形や文字の位置も正確に保たれています。
線の太さや色もほぼオリジナル通りで、レイヤー構造も確認できる点は非常に優秀です。
試しに図形の一部を編集してみたところ、Draw上でスムーズに移動や削除ができ、再保存も可能でした。
また、開いたファイルをPDFにエクスポートすれば、visioファイルを開く環境がなくても内容を閲覧できます。
このようにLibreOffice Drawは、閲覧だけでなく軽い編集や資料化にも十分活用できる強力な代替手段といえます。
実務上の注意点(設計判断に関わるポイント)
LibreOffice DrawでVisio(.vsd / .vsdx)ファイルを開くことは可能ですが、実務ではいくつか注意が必要です。
まず、フォントの違いやバージョン差により、文字位置やレイアウトが微妙に崩れることがあります。特に寸法値が図形内に埋め込まれている場合、数値がずれて見えることがあるため注意が必要です。
また、Visioは説明用途の図面であることが多く、縮尺が正確に設定されていない場合もあります。そのため、表示された図をそのまま寸法基準として扱うのは危険です。
設計判断に関わる情報(外形寸法、取付穴位置、実装禁止エリアなど)については、必ず数値を個別に確認し、可能であればPDFやDXFなどの正式CADデータで照合することをおすすめします。
「開けること」と「設計判断に使えること」は別問題です。閲覧できたからといって、そのまま設計基準として採用しない姿勢が重要です。
まとめ
Visio(.vsd / .vsdx)形式の図面が基板設計で支給されることがあります。
LibreOffice Drawを使えば無料で閲覧可能ですが、寸法やレイアウトのズレには注意が必要です。
設計判断に関わる場合は、DXFやPDFなどの正式データと照合して確認しましょう。


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