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スルーホールとノンスルーホールのご紹介

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この記事では、スルーホールとノンスルーホールを紹介しています。

「スルーホール」と「ノンスルーホール」はプリント基板にあける穴の呼び名です。その機能について解説します。プリント基板に設けられる穴は、部品の挿入、電流の通過、固定用としての三つの主な用途があります。それぞれの用途に合わせて、穴の大きさや形状を選ぶことが重要です。

穴の種類には主に「スルーホール」と「ノンスルーホール」があります。

スルーホール

スルーホールは、基板を貫通する穴で、ランド呼ばれる銅箔がつきます。その内壁には銅をメッキして電気を導く構造を持ちます。このメッキによって基板の表と裏を電気的に繋げることができ、回路の一部を裏面へ移行させる際に用いられます。特に電気信号を伝送する目的で用いられるスルーホールをVIAホール(ビアホール)と呼びます。また、部品のリードを挿入してはんだ付けする際に使用される穴もスルーホールに分類され、通常は直径0.7mm以上が使用されます。

ノンスルーホール

ノンスルーホールは、銅メッキを施していない穴で、主に機械的固定や部品の配置のために使用されます。バカ穴とかキリ穴とも呼ばれます。穴にランドと呼ばれる銅箔が無いので、基板の表と裏を電気的に繋がりはありません。この種類の穴はネジを通したり、固定用の穴として機能し、片面基板では全ての部品穴がこのタイプになります。英語では「Non Plated Through Hole (NPTH)」と表記され、プレートがないことを指します。

スルーホールとノンスルーホールの使い分け

はんだ付けを行う穴は基本的にスルーホールを使用し、穴の内部にはんだが充填されるため、電気的接続が強化されます。また、はんだ付け後の物理的な耐久性も向上しますが、はんだが穴を通じて裏面まで達することでショートを引き起こすリスクもあります。一方、ノンスルーホールは主にネジ穴として利用され、穴の内部に銅メッキがないため、はんだが付着することは少なくなります。

穴径の選択

部品を挿入する穴の場合、通常は部品のデータシートに基づいて推奨される穴径を選択します。穴径は部品のリードサイズよりも若干大きめに設計され、製造公差を考慮して余裕を持たせることが重要です。また、銅メッキの工程で穴径が狭まるため、仕上がりの穴径を正確に予測する必要があります。

このように、プリント基板における穴の種類と選択は、その機能と製造工程において非常に重要な要素です。

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