当記事では、PDFの比較にPloCompを使っていることを紹介しています。
PloCompは、多種フォーマットの入出力に対応した有料ビューアソフトです。見るだけでなく異なるフォーマットでの出力もできます。
HPGLを取り込んでPDFにしたり、DXFにしたりと色々なフォーマットに変換できます。
実際に業務で使用していてかなり使えると思いました。主に図面作成用として使っていますが、時にはビューワとしても使用しています。
仕事で使用している図面のフォーマットはdxf、PDFの2種類のフォーマットが圧倒的に多い。
以前は、基板設計時のアートワーク図をhpglデータで出力して、PloCompでPDFとDXFに変換して図面作成をしていました。
今ではhpglデータで出力することも無くなり、PloCompを使う機会が大きく減りました。最近はPDFの比較図作成に使うことが多いです。
PloCompの特徴
ファイルの入力、出力ともに非常に多くのフォーマットに対応しています。最大20ファイルを異なるレイヤーに色違いで同時に読み込めるというのも優れている点です。
入力フォーマット:HPGL,HP-GL/2,HP RTL,PDF,DXF,DWG,GERBER,NC-Drill,IGES,SXF,EMF,TIFF,JPEG,Bitmap,PCX,FPX,GIF,PNG。
出力フォーマット:PDF,HPGL,HP-GL/2,HP RTL,EMF,TIFF,DXF,DWG,IGES,SXF,JPEG,Bitmap,PCX,FPX,GIF,PNG,プリンタ,プロッタ,クリップボードへ白黒で,カラーコピー。
最大で20枚までの複数図面を異なるレイヤーに読み込んで重ね表示、並べ表示が可能です。図面毎に表示のON/OFFもでき、任意の図面だけ重ねて表示する事も出来ます。
20枚重ねた事はありませんが、PDF2枚を色違いで重ねて読込み、変更部分の差分がわかりやすいPDF図面を作成しています。
取り込んだ図面原点がずれていても、計測機能が有りますのでずれている値を知ることが出来るので、原点の合わせ込みもplocomp上で完結します。
色違いで新旧データを取り込めば、比較図作成も楽々こなします。
主に2枚を重ねて使用する事が多く、変更前と変更後のPDFを色違いで重ね合わせて差分のわかるPDFを作成します。
PDFデータを読み込んで、DXFデータに変換も出来ます。
どんな場面で使うのか?というと、私の場合ですがロゴマークを「プリント基板にシルク表示して欲しい」とう依頼を受ける事が、たまにあるんですね。
ロゴマークを0から作成するのは手間がかかるのですが参考データとしてPDFを支給してもらい、plocompに読み込みdxfデータに変換する。
出来たdxfをレイアウト設計のCADに取り込み、塗りつぶし処理を施してロゴマークのシンボルを作成したことがあり、plocompの優秀さを実感しました。
複数フォーマットを読み込めるのでいろいろなフォーマットデータのビューワとしても使用でき、重宝しています。
PloCompのダウンロード
有限会社イソプロテックさんの公式サイト一番下の方にダウンロードの項目があり、PlocompとPDFマニュアルがダウンロードできます。
ダウンロードの際、個人情報の登録はありません。
PloCompのプログラムはインストール後にライセンスを設定すると有料版になり、ライセンス入力無しだと30日間限定のお試し版になります。
お試し版で30日間はPloCompの機能を制限なしに使えます。
30日使用してみて費用対効果があると思えば購入し、思わなかったらアンインストールします。
お使いのPCに「PloComp1200J.zip」というファイルがダウンロードされます。
以上で、PloCompのダウンロードは完了です。
PloCompのインストール
ダウンロードした「PloComp1200J.zip」を解凍します。解凍してできたフォルダ内の「setup.exe」をダブルクリックするとPloCompのセットアップウィザードが開始します。

使用許諾契約書の同意の画面。使用許諾契約書を読み「同意する」にチェックを入れて「次へ」をクリック。

ユーザー情報の画面。ユーザー名を入力して「次へ」をクリック。

インストール先の指定の画面。そのまま「次へ」をクリック。

インストール準備完了の画面。「インストール」をクリック。

ファイルが展開されます。

PloCompのセットアップウィザードの画面。「完了」をクリック。
同時にReadme.txtとPloCompも開きます。
以上で、PloCompのインストールは完了です。
PloCompの使い方

PDFの比較
2つのPDFデータを重ね合わせて比較することができます。更に重ね合わせた状態でPDF出力もできます。
ガーバーデータ ビューアとして使う
ガーバーデータを入力することができるのでガーバービューアとしても使うことができます。複数のガーバーデータを読み込めるのでガーバーデータの重ね合わせ比較もできます。
HPGLをDXFに変換
HPGLをDXFに変換もできます。
まとめ
PloCompは多彩なフォーマットのデータを入出力出来るビューアです。
以前は頻繁にhpglからPDFに変換するのに使用していましたが、現在ではPDFの比較図の要望があった時と支給されたロゴマークのPDFをとりこんでDXFで出力する時に使っています。
PloCompは公式サイトからダウンロードが出来て、30日間はお試し版として自由に使う事が可能。
機能の制限はなく有料ソフトそのままのお試し版なので、豊富な機能にびっくりするでしょう。
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