当記事では、プリント基板の捨て基板について紹介しています。
プリント基板の捨て基板とは
プリント基板の捨て基板とは、基板製品の周囲に一般的に10mm幅で設けられた基板のことでVカットやミシン目で製品と繋がっていて、捨て板や耳とも呼ばれています。
英語では「Breakaway PCB」、「Breakaway Panel」や「Mouse Bites PCB」と呼ばれており、これらの用語で検索すると該当する基板情報が見つかります。
基板製品の外周にこのような捨て基板を追加することで、基板の面積が増加し、結果としてコストが上昇するというデメリットがあります。
しかし、この方法には品質の安定化や実装効率の向上といったメリットも伴います。
捨て基板は名前のとおり、最終的には製品に不要な部分ですので廃棄されます。
捨て基板のメリット
プリント基板に電子部品を実装する際に設備の制約があり、捨て基板を付けることで捨て基板部で制約を吸収し製品内領域を最大限活用できます。
捨て基板が無いと実装設備の制約領域が製品内になってしまう為、部品を置くことが出来ない無駄な領域ということになります。
捨て基板のデメリット
捨て基板を付けると基板面積が増えるので、基板の値段が高くなるという点がデメリットです。
捨て基板も含めて、ワークサイズと呼ばれる基材からどれだけ多く基板を作成することが出来るかを検討を行い、製品基板が高くなる値段を最小限にします。
時には基板の値段を下げる為に捨て基板のサイズをギリギリに削り、更に製品サイズを削ることもあります。
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