当記事では、試作基板の発注のやり方を紹介しています。
私のメインの業務はプリント基板の設計ですが、設計が完了すると試作基板の発注とメタルマスクの発注をし納品された基板とメタルマスクの簡易チェックを行い納品することも時々行っています。
最初は、慣れない業務の為、記入と確認に時間がかかっていましたが、慣れてくると当たり前にこなせるようになります。
試作基板の見積もり依頼に必要な情
プリント基板業者に試作基板の見積もりを依頼する際は、次の情報を準備しておきましょう。
- 基板の材質
- 基板の板厚
- 表面層と中層の銅箔厚(多層板の場合)
- 基板の層構成(指定がない場合はメーカーの標準層構成)
- 基板の表面処理方法
- レジストの有無と色(製法指定があれば明記)
- シルクの有無と色
- 金メッキ端子の有無(厚みや仕様の指定があれば記載)
- ルーター加工やVカット加工の有無
- チェッカーの有無
- UL表記の有無
- 作成枚数
- 希望納期
- 個片の基板外形図と面付け外形図
これらをまとめて業者にメールで送ると、見積書を作成してもらえます。
見積依頼時の注意点
見積依頼では、必ず「希望納期」を伝えるようにしましょう。
納期を記載しないと「急ぎではない」と判断され、後回しにされる可能性があります。
見積書で確認するポイント
届いた見積書では、以下の2点を重点的に確認します。
- 基板仕様が依頼通りになっているか
- 金額が妥当かどうか
金額の妥当性は、最初は判断が難しいものです。しかし、案件を重ねていくと自然と感覚が養われ、誤記や不自然な価格に気づけるようになります。
発注の流れ
見積書の内容に問題がなければ、そのまま試作基板を注文できます。
この流れを繰り返すことで、作業にも慣れていき発注作業はどんどんスムーズになっていきます。
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