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CADVANCE系ファイル拡張子まとめ|pcpa・pcsy・cadp・cadsの違いと対応環境

基板設計 図面・データ管理
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取引先や協力会社から支給された設計データの中に「.pcpa」「.pcsy」「.cadp」「.cads」という拡張子のファイルが含まれている。

何のファイルだろう?、何で開くのだろう?と思うことと思います。

結論からいいますと、「.pcpa」「.pcsy」「.cadp」「.cads」は基板設計CADであるCADVANCE系のファイルです。

基板設計CAD「CADVANCE」系のデータを受領したとき、まず確認すべきなのが拡張子です。
同じCADVANCEシリーズでも、バージョンやビット数によって扱う拡張子が異なるためです。

特にαⅢでは32bit版と64bit版が存在し、拡張子でどちらのデータかを区別できる仕組みになっています。

この記事では、pcpa・pcsy・cadp・cadsの違いと、それぞれの対応環境を整理します。


CADVANCEシリーズの対応環境

CADVANCEには複数世代があります。

  • CADVANCE V(UNIX環境)
  • CADVANCE α(Windows環境)
  • CADVANCE αⅡ(Windows環境)
  • CADVANCE αⅢ 32bit(Windows環境)
  • CADVANCE αⅢ 64bit(Windows環境)

CADVANCEシリーズを提供しているのは、電子設計分野のベンダーであるZukenです。

特に重要なのは、CADVANCE VのみがUNIX環境で動作するという点です。
Windows環境とはデータ互換の扱いが異なります。


pcpaとは

■ 基板設計データ(レイアウトデータ)

pcpaは、基板レイアウト設計データの拡張子です。

■ 対応バージョン

  • CADVANCE V(UNIX)
  • CADVANCE α
  • CADVANCE αⅡ
  • CADVANCE αⅢ 32bit

共通の基板設計データとして扱われます。

■ 注意点(CADVANCE Vの場合)

CADVANCE VはUNIX環境で動作します。
Windows環境で扱うには、UNIX上で変換処理が必要になります。

そのため、

  • UNIX環境を保有している企業を探す必要がある
  • 変換サービスを提供している会社を探す必要がある
  • 変換コストが発生する可能性がある

といった現実的な課題があります。

変換にかかるコストと、データを活用する価値を比較して判断することになります。


pcsyとは

■ 部品データ(シンボル/ライブラリ)

pcsyは、基板設計で使用する部品データの拡張子です。

■ 対応バージョン

  • CADVANCE V
  • CADVANCE α
  • CADVANCE αⅡ
  • CADVANCE αⅢ 32bit

pcpaと同様、共通形式です。

■ UNIX環境の問題

CADVANCE V由来のpcsyをWindows環境で利用する場合、
やはりUNIX上での変換が必要になります。

設計データだけでなく、部品ライブラリの移行も手間がかかる点に注意が必要です。


cadpとは

■ αⅢ64bit専用の部品データ

cadpは、CADVANCE αⅢ64bit専用の部品データ拡張子です。

■ 対応環境

  • CADVANCE αⅢ 64bit
  • CADVANCE αⅢ 64bit版のシンボルエディタ
  • CADVANCE αⅢ 64bit版のViewer

cadpを見ることで、「これはαⅢ64bit環境のデータだ」と判断できます。

32bit版では扱えません。


cadsとは

■ αⅢ64bit専用の部品データ

cadsも、CADVANCE αⅢ64bit専用の部品データ拡張子です。

64bit版環境で使用されます。

αⅢでは32bit版と64bit版がリリースされており、
拡張子でどちらのファイルかを区別できる設計になっています。


拡張子一覧まとめ

拡張子内容対応環境
pcpa基板設計データV / α / αⅡ / αⅢ32bit
pcsy部品データV / α / αⅡ / αⅢ32bit
cadp部品データαⅢ64bit専用
cads部品データαⅢ64bit専用

実務で重要な判断ポイント

UNIX由来データかどうか

pcpaやpcsyがCADVANCE V由来の場合、
Windows環境だけでは扱えません。

UNIX環境での変換が必要になります。

現実的な課題

  • UNIX環境を維持している企業が少ない
  • 変換サービスを探す手間
  • 変換コスト

活用価値が高いデータであれば変換を検討しますが、
再利用予定がない場合はコスト対効果を考慮することになります。


32bitか64bitか

αⅢは32bit版と64bit版が存在します。

  • pcpa / pcsy → 32bit系
  • cadp / cads → 64bit系

拡張子を見るだけで、どの環境が必要かを判断できます。


Viewerの現状

αⅢ用Viewerはかつて提供されていましたが、
現在はサポート終了しています。

新規入手はできません。

既存環境があるかどうかが重要になります。


まとめ

CADVANCE系の主な拡張子は以下の4種類です。

  • pcpa(基板設計データ)
  • pcsy(部品データ)
  • cadp(αⅢ64bit専用部品データ)
  • cads(αⅢ64bit専用部品データ)

特に重要なのは、

  • CADVANCE VはUNIX環境であること
  • αⅢは32bitと64bitで拡張子が分かれていること
  • UNIX由来データはWindowsでそのまま扱えないこと

拡張子を確認することで、必要な環境と対応方針が見えてきます。
データ活用の可否は、変換コストと将来的な利用価値を踏まえて判断することが重要です。

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