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プリント基板のイニシャル費

プリント基板
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当記事では、プリント基板のイニシャル費について紹介しています。

プリント基板のイニシャル費とは、プリント基板の製造における初期費用のことです。版代、フィルム代と言われることもあります。

イニシャル費は固定で、基板を作る枚数が5枚でも100枚でも一般的に変わりません。

プリント基板を造るのにイニシャル費がかかるなんて知らない人が大多数だと思います。
一般的に、プリント基板の見積を依頼すると、イニシャル費と試作基板の2つの見積が出てきます。

見積もり時に出てくるプリント基板のイニシャル費に焦点を当てて取り上げてみたいと思います。

プリント基板制作時のイニシャル費とは

見積書
プリント基板の製造における初期費用、または「イニシャル費用」とは、新しいプリント基板を設計・製造する際に必要な初期投資のことです。

イニシャル費には、プリント基板を製造するための様々な工程が含まれており、製造業者によって異なる場合がありますが、通常以下のようなものが含まれます。

・データ編集費:製造のために必要なデータを準備・編集する作業費。
・CAM編集費用:CADデータを基板製造用の機械が読み取れる形式に変換する作業費。
・フォトマスク作成費:基板の設計に基づいた感光マスク(フィルムと呼ばれています)を作成するコスト。
・シルクスクリーン作成費:基板上にプリントされるテキストやマークのスクリーンを作成する費用。
・検査費:完成した基板が設計通りに製造されているかを確認するための検査作業費。
・電気的検査費:基板の電気的性能を確認するためのテスト費用。

プリント基板の製造では、これらの初期費用が製品の品質と生産効率に大きく影響します。
特に新しいデザインの基板を製造する場合、これらの初期設定が重要です。

なお、一度設計を確定してしまえば、同じ基板を再製造する場合にはイニシャル費はかからないのが一般的です。

また、近年ではイニシャル費用が不要な製造プロセスを提供するプリント基板業者も増えてきています。

又、2層版、4層版、6層版、ビルドアップ基板など基板の層構成によりイニシャル費用が異なります。

同じ層数でも基板メーカーにより価格が異なりますので一概にいくらくらいということが言えません。

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