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基板認識マーク(フィデューシャルマーク)

基板認識マーク(フィデューシャルマーク)

基板認識マーク(フィデューシャルマーク)は、プリント基板(PCB)設計において不可欠な要素の一つです。

基板認識マークは、表面実装技術(SMT)を用いた部品実装時に、実装機が基板の正確な位置を把握するために使用されます。

適切な配置と設計が求められるため、その配置ルールや役割について詳しく解説します。

基板認識マークの役割

基板認識マークは、主に以下の目的で使用されます。

配置のポイント

基板認識マークの配置にはいくつかの重要なポイントがあります:

トラブル回避のための設計

基板認識マークの設計には、以下のようなトラブル回避のための工夫が求められます。

基板認識マークの形状の種類

形状選定のポイント

基板認識マークの形状や配置は、製造プロセスの効率や品質に直接影響を与えるため、設計段階で慎重に考慮することが重要です。

円形マークと四角形マークは、プリント基板(PCB)における認識マークの代表的な形状であり、それぞれに特有の利点があります。

円形マークの利点

四角形マークの利点

読み取りプロセス

  1. カメラによる撮像: 自動実装機には基板認識用のカメラが搭載されており、基板上の認識マークを撮像します。このカメラは、基板が搬送される際に、マークの位置を順次読み取ります。
  2. 画像処理: 撮像された画像は、画像処理手段によって解析され、マークの位置が特定されます。この処理により、基板の正確な位置が計算され、部品の実装位置が補正されます。
  3. 移動経路の最適化: 認識マークの位置に基づいて、カメラの移動経路が最適化されます。これにより、マークの撮像にかかる時間が短縮され、効率的な実装が可能になります。
  4. エラー検出: 認識マークが正しく読み取れない場合、実装機はエラーを検出し、作業を停止します。これにより、誤った部品配置を未然に防ぐことができます。

自動実装機は基板認識マーク(フィデューシャルマーク)を利用して、プリント基板(PCB)の位置を正確に読み取ります。このプロセスは、基板の正確な配置と部品の正しい実装を確保するために不可欠です。

まとめ

自動実装機は、基板認識マークを利用して基板の位置を正確に読み取り、部品を正しい位置に配置するための重要な役割を果たしています。

非対称に配置することや、形状を工夫することで、誤認識を防ぎ、製造工程のトラブルを回避することができます。これらの設計ポイントを考慮することで、基板の品質を向上させることが可能です。

基板認識マーク(フィデューシャルマーク)は、プリント基板(PCB)の設計において重要な役割を果たします。これらのマークは、主に自動実装機が基板の位置を正確に認識するために使用されます。

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